sakuramori house completion!!
昨年の春より設計を初め、着工が今年の4月。各種引渡前の検査を終えてようやく 「sakuramori house /横手の家」無事竣工引渡をさせて頂きました!
設計打合せから現場監理そして竣工まで、新潟-秋田往復はいよいよ30回を超え、 往復650kmの日帰りにもようやく慣れてきたところで残念ながら業務完了。 それでも今後も秋田市や大仙市でのプロジェクトも進んでいきます。 故郷で仕事が出来るというのは何とも言えず、単純に嬉しいですね。
設計を始めて分かったのが、全く自身の故郷について「知らない」ということ。 雪の事、風の事、農村の事。佐藤さんと伊藤さんという姓が日本で一番多い事。美容師が日本で一番多い事。
もちろん幼い時から雪には慣れ親しんでいるのですが、雪と一言でいってもその地域のそれをしっかりと捉えきる事などは出来ず、 新潟の雪と秋田の雪、そして北海道の雪は全く異なるものであるということ。 言葉というものがいかに多様な現象や出来事を一般化してしまうものなのかということを、 あらためて今回のプロジェクトを通じて思い知る事ができました。
当初は内覧会を予定しておりましたが、工事が遅れてしまい開催する事が出来ません。 楽しみにして頂いていた方、本当に申し訳ございません。 もしご興味がございましたらお声掛け下さい。タイミングがあいましたら是非ご案内をさせて頂きます。
稲刈り前には竣工写真の撮影をし、ホームページに写真をアップしますのでそちらも是非楽しみに。
大きな屋根下に小さく暮らす。
家の中は屋内というよりも 出羽丘陵から続く広大な地形=ランドスケープの一部。 そこに腰を掛け、ゴロンと横になる。 そんな自然や時間との繋がりを感じさせてくれる快適な拠り所を作る事が出来たように思います。