建築をもっと身近に。
異人池けんちく図書館、始めます。

建築ってなに？　たてものとどう違うの？　そんな「？」に、この場所が答えを出せるかもしれません。
ちょっと堅苦しい感じのする「建築」。
でも、建築は、私たちのとても近いところにあります。
建築という仕事は、見たことも触ったこともない、まだどこにもない形を、図形や線によって人に伝えていくこと。
なんて聞くと、「あれ？」と思うかもしれません。
そう、大きく捉えれば、小説やアートと似ているんです。
小説は言葉で、アートは色や形で触ることのできない世界を描いていくのですから。
ただ、建築が大きく違うのは、同じくぼんやりとしたイメージで始まりながら、その先に確かな実体があること。
最後には、見える形で存在するということ。
そのギャップが良いんです。

だからこの「建築」図書館には、建築の本だけでなく物語や写真やアートの本もあります。
建築の本は、県内のほかの図書館や書店よりも揃っていますし、本棚の前には大きな机や椅子があるので、ゆっくり本の世界に浸れます。
本の向こうにはいつも建築家がいて、聞きたいことがあれば声をかけてもいいですし、建築という仕事を感じることもできるでしょう。

新型ウィルス感染症の影響で、これまでどおりの外出や遠出ができなくなりました。
でもその代わりに私たちは「近所」を再発見しました。
いい感じの坂道、いい感じの家、木陰が気持ちのいい木。
親しみが増した近所に、喫茶店みたいな気軽な図書館があったらいいな。
そう思って建築設計事務所を街に開くことにしました。
いらなくなった本を持ってきてもらえれば、選定して蔵書にします。

異人池にあるから「異人池けんちく図書館」です。
散歩のついでに、学校の帰り道に、日常のブレイクタイムに。
大人も子どももどなたでも。
本の向こうに広がる世界、そこを旅するかたわらには、建築家気まぐれのハンドドリップコーヒーがあるかもしれません。

場所　新潟市中央区西大畑町591-1　異人池ハウス202号
開館　毎週日曜日　10：00〜17：00
料金　無料
※駐車場はございません